餅を油で揚げると爆発するのではないかと不安に感じ、揚げ餅作りを避けてしまう方もいらっしゃるでしょう。
確かに、揚げている途中で餅が破裂する可能性があるため、心配になるのも無理はありません。
しかし、適切な方法を守れば、おいしい揚げ餅を失敗せずに作ることができます。
今回は、温度や時間だけではなく、餅の状態を見ながら作ることが大切な理由をお伝えし、揚げ餅の作り方を詳しく解説していきます。
餅を揚げる際の注意点:温度と時間だけでは不十分?
一般的に、餅を油で揚げる場合は180℃の油で1~2分程度揚げるのが適切だと言われています。
しかし、時間や温度が適切であっても、餅が破裂してしまうことがあります。
これは、餅の中の水分が加熱されることで急激に膨張し、外側が裂けてしまうためです。
では、破裂を防ぐためにはどのように揚げれば良いのでしょうか?
おすすめなのは、「サトウの切り餅」など、しっかりと包装された餅を使うことです。
また、餅を小さめにカットすることも重要です。
大きいままだと加熱が均一になりにくく、破裂しやすくなります。
小さく切った餅は短時間でしっかり火が通り、破裂のリスクが減ります。
さらに、揚げるときには深めの鍋を使用しましょう。
浅い鍋で揚げると、万が一餅が破裂した際に油が外にはねる恐れがあります。
餅を揚げる正しい手順
それでは、具体的な作り方を紹介します。
まず、40gの餅を2等分に切り、180℃に熱した油で揚げます。
油の量は鍋底から約2センチほどにしましょう。
餅を油に入れると、30秒ほどでプクッと膨らみ始めます。
このタイミングで、菜箸を使って餅をひっくり返します。
こうすることで、均等に火が通り、良い状態に仕上がります。
揚げ時間は1分半程度が目安ですが、餅が黄金色に変わり、膨らんできたらすぐに取り出しましょう。
破裂する前に取り出すことが肝心です。
さらに、餅を1センチ角にカットし、同じ180℃の油で揚げる方法もあります。
この場合も餅が膨らんできたらすぐにひっくり返し、約1分で完成します。
一度にたくさんの餅を入れると、膨らんだ部分が他の餅とくっついてしまうので、少しずつ揚げるのがコツです。
揚げ餅作りのコツ:時間よりも見た目で判断しよう
餅を揚げる際の時間はあくまで目安にすぎません。
餅の大きさや使用する鍋の種類によって、揚げる時間は変わることがあります。
タイマーで時間を計るよりも、餅の様子を観察して調理する方が、よりうまく仕上がります。
餅がプクッと膨らんだらひっくり返すタイミングです。
このように餅の状態をよく見ながら調理することで、焦げずにカラッとした揚げ餅を作ることができます。
特に小さく切った餅は、早く膨らみやすいため、短時間で揚がるのがポイントです。
自家製揚げ餅の魅力:市販品を超えるおいしさ
自分で揚げた餅は、市販のおかきや揚げ餅とは違い、できたての風味を楽しめます。
揚げたての餅は外側がサクッとしていて、中はもちもちの食感が残ります。
シンプルに味付けをせずそのまま食べても美味しいですが、塩や青のりをかけたり、めんつゆに浸したりするアレンジもおすすめです。
特に揚げ出し餅にすると、大根おろしなどを添えて一品料理として楽しめます。
また、お正月の雑煮に揚げ餅を加えるのも一つのアイデアです。
いつもの雑煮に少し変化を加え、新たな風味を楽しむことができるでしょう。
さらに、小さくカットした揚げ餅はおやつにも最適です。
砂糖醤油やその他の調味料を使って、さまざまな味付けを試してみてください。
まとめ:餅を揚げるのは難しくない!自宅で挑戦してみよう
揚げ餅作りは、一見難しそうに思えるかもしれませんが、餅が膨らむタイミングを見極めれば、誰でも簡単に作ることができます。
今回ご紹介した餅の大きさや揚げるタイミング、そして鍋の使い方に注意しながら作れば、破裂を防ぎつつ美味しい揚げ餅を作ることが可能です。
切り餅を常備しておけば、急に一品足りないときや、ちょっとしたおやつにも手軽に揚げ餅を作ることができます。
ぜひ、今回のレシピを参考にして、自宅で揚げたての揚げ餅を楽しんでみてください。
自分で作る揚げ餅は、市販のものとは一味違う美味しさが広がるはずです。
適切な方法で作れば、おいしく仕上がるだけでなく、調理中のトラブルも避けることができます。
家族や友人と一緒に、手作りの揚げ餅を囲んで楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。