おしゃれで実用的なお弁当箱として人気を集めている「曲げわっぱ」。
その美しい外観はもちろんのこと、ご飯がふっくらと美味しく仕上がると評判です。
しかしながら、購入を検討している方々にとって気になる疑問の一つに、「曲げわっぱは電子レンジで使用できるのか?」というものがあるのではないでしょうか。
せっかく美味しく炊いたご飯であれば、温めなおして食べたいと考えるのは自然なことです。
本記事では、曲げわっぱを電子レンジで使用した場合の影響と、電子レンジ対応の商品についてくわしく解説していきます。
曲げわっぱを電子レンジで加熱するとどうなるのか?
基本的に、曲げわっぱは電子レンジでの使用には適していません。
その理由は、曲げわっぱが天然の木材を材料として作られているからです。
木材には水分が含まれているため、電子レンジで加熱すると、その水分が急激に蒸発してしまい、木が変形する原因となります。
さらに、加熱が続くと木の内部が焦げてしまい、最悪の場合、黒煙が発生する可能性もあります。
実際に、木製の曲げわっぱを電子レンジで加熱した方の体験談によると、内部から煙が出始め、最終的には電子レンジ自体が故障してしまったというケースも報告されています。
曲げわっぱ自体は薄く作られているため、短時間で壊れることは少ないかもしれませんが、それでも火災のリスクを考慮すると非常に危険であると言えます。
また、曲げわっぱの中には「漆塗り」の商品が多く見られますが、漆は電磁波に反応して熱くなり、最終的には漆にひび割れが生じてしまう恐れがあります。
漆自体が熱に弱く、加熱により縮む性質を持っているため、曲げわっちの外観が損なわれてしまう可能性も高いのです。
これらの理由から、一般的な曲げわっぱは電子レンジでの使用を避けることが賢明であると言えるでしょう。
電子レンジ対応の曲げわっぱも存在する
一方で、電子レンジ対応の曲げわっぱも少なからず市場に出回っています。
例えば、「漆器かりん本舗」から販売されている電子レンジ対応の曲げわっぱは、木材に「サワラ」や「ヒノキ」を使用しています。
これらの木材は水分を多く含むため、乾燥や加熱に比較的強い特性を持っており、短時間のレンジ加熱に耐えられるように設計されています。
ただし、インターネットなどで「曲げわっぱ レンジ対応」として検索した際にヒットする商品には、注意が必要です。
特に、3000円程度の比較的安価な商品の中には、実際には木材ではなくプラスチック製のものが含まれていることがあります。
購入を検討する際には、材質をよく確認することが重要です。
プラスチック製の「曲げわっぱ風」弁当箱は確かに電子レンジで使用可能ですが、木製の本格的な曲げわっぱとは異なるため、混同しないように気をつける必要があります。
まとめ
本記事では、曲げわっぱの電子レンジ使用について詳しく解説しました。
もし既に曲げわっぱをお持ちの方は、まず商品の注意書きをよく確認することをおすすめします。
大半の曲げわっぱには、電子レンジや食洗機での使用が不可であると記載されているはずです。
しかしながら、電子レンジが使えないからといって落胆する必要はありません。
曲げわっぱならではの自然な風合いと、冷めても美味しいご飯の味わいを十分に楽しむことができます。
むしろ、電子レンジを使わずに、曲げわっぱで楽しむ冷ご飯の美味しさを新たに発見する良い機会かもしれません。
最後に、基本的には曲げわっぱは電子レンジ不可ということを念頭に置き、安全に使い続けることが大切です。
曲げわっぱの魅力を最大限に活かしつつ、適切な使用方法を守ることで、長く愛用できる素敵なお弁当箱となることでしょう。