ひな祭りの季節になると、多くの人が口ずさむ童謡「うれしいひなまつり」。
この歌には、実は少し不思議な噂がつきまとっています。
歌詞には5番まであるという説や、歌詞に隠された悲しい背景があるという話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「うれしいひなまつり」の歌詞が本当に5番まであるのか、また怖い意味が込められているのかについて、噂の真相を詳しく解説していきます。
ひなまつりの歌詞は5番まであるのか?
「あかりをつけましょぼんぼりに」というフレーズで始まる「うれしいひなまつり」。
誰もが一度は歌ったことのあるこの童謡は、サトウハチローさんによって作詞されたものです。
しかし、歌詞には5番まであるという噂が広まっており、一部の人はその5番の歌詞に不気味な意味があると考えています。
結論として、「うれしいひなまつり」の歌詞は4番までで、5番まであるという話は都市伝説であることが分かっています。
このような噂が生まれた背景には、替え歌の存在が一因としてあるのではないかと考えられます。
地域によっては、子供たちが替え歌として「明かりを付けましょ爆弾に」や「今日は悲しいお葬式」といった歌詞で遊ぶことがあり、そこから噂が広まったとされています。
5番が存在するという噂の背景
噂のもとは、替え歌以外にも、実際の歌詞の内容に「怖い」印象を抱く人がいるからかもしれません。
実際に歌詞の意味を深読みしてみると、悲しい要素や不思議な意味が見えてきますが、公式には4番までしかないことを知っておくことが大切です。
「うれしいひなまつり」の歌詞には怖い意味があるのか?
「うれしいひなまつり」は、そのメロディが少し暗く、短調であるため、子供向けの歌としては珍しいと感じる方もいるでしょう。
古い童謡にはこのような短調がよく見られますが、その背景に何か特別な意味があるのではないかという噂が絶えません。
歌詞に隠された「姉さま」の意味
特に注目されるのは、2番に登場する「お嫁にいらした姉さま」というフレーズです。
この「姉さま」は、作詞者サトウハチローさんのお姉さんを指しているのではないかと言われています。
サトウハチローさんのお姉さんは、18歳の若さで結核にかかり、神社に嫁ぐ前に亡くなったと伝えられています。
そのため、歌詞に登場する「白い顔」という表現は、亡くなった際の青白い顔色を表しているのではないかとされ、「怖い歌」という印象が生まれたようです。
「姉さま」の死が与えた影響
当時、結核は「不治の病」として恐れられ、感染のリスクから周囲から差別されることも多かった病気でした。
サトウハチローさんは、亡くなったお姉さんを忘れないために「うれしいひなまつり」の歌詞に思いを込めたと考えられています。
「いらした」という言葉も、神社に嫁ぐ予定があったことから、「神の元に逝かれた」という意味を重ねているとされます。
さいごに
「うれしいひなまつり」は、確かに悲しい背景を持った歌かもしれませんが、決して「怖い歌」ではありません。
むしろ、大切な家族への思いや、亡くなった人を忘れないようにという優しい思いが込められている歌なのです。
ひなまつりを家族と一緒にお祝いできることがいかに幸せなことかを、改めて感じさせてくれます。
これからも「うれしいひなまつり」を歌いながら、大切な家族との絆を祝う日を大切にしていきたいですね。
歌詞の背景を知ることで、この歌に込められた深い思いをより感じられるようになるかもしれません。
ひな祭りの季節になったら、ぜひ歌詞の意味を考えながら、家族や友人と一緒に歌ってみてはいかがでしょうか。