ゼブラから発売されている「ブレン」は、2018年12月の発売以来、わずか1年で累計販売数500万本を突破した人気のボールペンです。
シンプルなデザインながら機能面でも高く評価され、単色タイプ、3色タイプ、シャーペン付きタイプなど、様々なバリエーションが展開されています。
日常生活のあらゆる場面で活躍するこのペンですが、多くの人が気になるのは、そのインクが油性なのか水性なのかという点でしょう。
また、同じく人気の高い三菱鉛筆の「ジェットストリーム」との比較も話題になることが多く、どちらを選ぶべきか迷う方も少なくありません。
この記事では、ブレンのインクの種類や書き心地、そしてジェットストリームとの違いについて詳しく解説していきます。
ブレンは油性?水性?
ブレンに使用されているインクは、「エマルジョンインク」と呼ばれる特殊なインクです。
このエマルジョンインクは、油中水滴型という技術で製造されており、油性と水性のインクが混ざり合っています。
これにより、油性インクの「滲まない」というメリットと、水性インクの「滑らかな書き心地」という長所を兼ね備えた優れた性能を発揮しています。
具体的には、ブレンのインクは油性インク7割、水性インク3割の割合で配合されています。
この配合比率によって、滲みにくさと滑らかさを両立した書き味が実現されています。
つまり、ブレンは油性と水性の「いいとこ取り」をしたボールペンだと言えるでしょう。
エマルジョンインクの特徴
エマルジョンインクは、油性インクの持つ耐水性や滲みにくさを保ちながら、水性インクのように軽いタッチで書けるのが特徴です。
これにより、長時間書き続けても疲れにくく、漢字や細かい文字を書く際にもスムーズに筆を進めることができます。
ブレンとジェットストリームの特徴
ブレンの特徴
ブレンは、インクの質だけでなく「書いている時の振動(ブレ)」を抑える構造が特に優れています。
この点がブレンの名前の由来でもあり、安定した書き心地を提供する大きな特徴となっています。
- パーツのスキマを無くす設計により、書いている時の余計なブレを防いでいます。
- グリップ内に金属の重りを配置することで、重心を低くし、より安定した書き心地を実現しています。
- ノック部分に反発スプリングを搭載しており、無駄な遊びを排除することで、さらなる安定感を追求しています。
これらの工夫により、ペン先が紙に触れた時の振動が少なく、重心がペン先に集まるため、筆記時のブレが非常に少なくなります。
この「ブレない」機能により、長時間の筆記でも疲れにくく、特に細かい文字を書く際にその利便性を実感できます。
また、エマルジョンインクの滑らかさが加わることで、筆記時のストレスを大幅に軽減することができます。
ジェットストリームの特徴
一方、ジェットストリームは、「サラサラとした書き味」が特徴です。
ジェットストリームに使用されているインクは、従来の油性ボールペンでは見られなかった低粘度のインクで、非常に滑らかに書くことができます。
インク自体は油性ですが、超・低摩擦インクという技術により、軽いタッチで滑らかに書ける点が高く評価されています。
また、ボディ全体が軽量化されているため、長時間使用しても疲れにくい設計になっています。
さらに、速乾性に優れているため、書いた後すぐに乾くのもジェットストリームの大きな魅力です。
特に、右利きの人が筆記時にインクを手でこすってしまうような状況でも、インクが滲みにくいというメリットがあります。
ブレンとジェットストリーム、どっちが書きやすい?
ブレンとジェットストリームは、どちらも滑らかな書き心地を提供する優れたボールペンですが、それぞれの特徴に応じて選び方が異なります。
疲れにくさを重視するなら、ブレンがおすすめです。
特に、長時間にわたってたくさんの文字を書く場面では、ブレを抑えた設計が効果を発揮し、筆記時の疲れを最小限に抑えることができます。
インクの濃さや、速乾性を重視するなら、ジェットストリームが適しています。
ジェットストリームのインクは濃く、速乾性に優れているため、しっかりとした濃い文字を短時間で書くことができます。
どちらも滲みにくさには定評がありますが、たくさん書くことが多い方や、ペンのブレを気にする方にはブレンが向いていると言えるでしょう。
一方、滑らかで濃い文字を書くことを重視する方にはジェットストリームが最適です。
また、使用する紙の質や個人の筆圧によっても、書き心地は変わってきます。
ブレンは比較的低い筆圧でも安定して書けるため、薄い紙や柔らかい紙にも適していますが、ジェットストリームは濃いインクを使用しているため、厚めの紙や硬めの紙でもしっかりと文字を書くことができます。
さらに、ブレンは油性と水性の特徴を併せ持つため、様々な素材の紙に対応しやすいという利点があります。
一方、ジェットストリームは油性インクの特性を活かし、光沢のある紙や特殊な表面加工がされた紙にも滑らかに書くことができます。
まとめ
ブレンは、油性と水性インクを組み合わせたエマルジョンインクを採用しており、滑らかさと滲みにくさのバランスが良いボールペンです。
振動を抑えた設計により、書いている時のブレが少なく、長時間書いても疲れにくいのが特徴です。
ジェットストリームは、超・低摩擦の油性インクを使用しており、濃いインクと滑らかな書き味が魅力です。
速乾性が高く、速く書く際にもインクが滲みにくい点が評価されています。
用途や書く量、書き心地の好みに応じて、ブレンとジェットストリームを選ぶことをおすすめします。
どちらのペンも、書きやすさと機能性に優れた一品です。
実際に手に取って試してみると、自分に合ったペンを見つけることができるでしょう。
最後に、ボールペンの選び方は個人の好みや使用目的によって大きく異なります。
この記事で紹介したブレンとジェットストリームの特徴を参考にしながら、自分にぴったりのボールペンを見つけてください。
快適な筆記体験が、日々の作業効率や学習効率の向上につながることでしょう。