ディズニーシーが日本だけにしかないのはなぜ?
東京ディズニーシーは、海をテーマにした世界でも類を見ないテーマパークです。
実は、世界中のディズニーパークの中で、海をテーマにしているのは東京ディズニーシーだけなのです。
この記事では、なぜディズニーシーが日本だけに存在するのか、その背景を探ってみましょう。
ディズニーシーが日本にしかない理由
日本にしかない海をテーマにしたディズニーシーが誕生した主な理由は、以下の3つが考えられます。
- 地理的・文化的背景
- 日本市場への戦略
- ライセンスの独占
これらについて、詳しく見ていきましょう。
地理的・文化的背景
日本は四方を海に囲まれた島国であり、多くの日本人にとって海は身近な存在です。
また、日本には自然を尊び、その流れに身を任せる文化が根付いています。
このような文化的背景から、海をテーマにしたテーマパークは日本の文化とよく調和すると考えられます。
日本市場への戦略
オリエンタルランド社は、日本人のディズニーへの愛着と海への親しみを考慮し、この組み合わせが市場で成功すると判断しました。
日本の観光業界は競争が激しく、常に新しい魅力と独自性が求められています。
そのため、世界で唯一の海をテーマにしたディズニーパークを構想し、実現に至ったのです。
ライセンスの独占
東京ディズニーシーは、ウォルト・ディズニー・カンパニーが直接運営していない唯一のディズニーパークです。
ディズニーからライセンスを受けて運営されており、ディズニーの高い品質基準と創造的な指導のもとで運営されています。
このライセンス契約により、独自のテーマやアトラクションを開発する自由が与えられ、それが世界で唯一の海のテーマパーク誕生につながりました。
以上の「地理的・文化的背景」「日本市場への戦略」「ライセンスの独占」という3つの要因が、海をテーマにしたディズニーパークが世界で日本にのみ存在する理由です。
東京ディズニーシーとは
東京ディズニーシーは2001年9月4日にオープンし、隣接する東京ディズニーランドとともに東京ディズニーリゾートを形成しています。
海をテーマにしたこのパークには7つの特色あるエリアがあり、各エリアでは冒険やロマンスに満ちたストーリーを楽しめるアトラクションやショーが用意されています。
世界には6つのディズニーパーク(カリフォルニア、フロリダ、千葉、上海、香港、パリ)がありますが、海に関連したアトラクションはそれぞれに存在します。
例えば、カリフォルニアディズニーランドには「カリブの海賊」、フロリダのディズニーワールドには「タイフーン・ラグーン」があります。
しかし、パーク全体を海のテーマで統一しているのは、東京ディズニーシーだけなのです。
東京ディズニーシーが誕生した経緯
東京ディズニーランドが開園5周年を迎えた1988年に、新しい「第2パーク」のプロジェクトが始動しました。
当初、オリエンタルランド社は映画をテーマにしたパークの開発を検討していましたが、最終的には海をテーマにしたパークの方が適していると判断し、方針を変更しました。
1996年4月にオリエンタルランド社とディズニー社が開発契約を締結し、1997年11月には基本設計と事業計画が決定、1998年10月に建設が開始されました。
そして、2001年9月に東京ディズニーシーが正式にオープンしました。
東京ディズニーランドの開園から18年、第2パーク構想の開始から13年が経過していました。
東京ディズニーシーならではのアトラクション
東京ディズニーシーには、「テーマポート」と呼ばれる7つの特徴的なエリアがあります。
各エリアには独自のアトラクションがあります。
メディテレーニアンハーバー
- ソアリン: ファンタスティック・フライト
ハンググライダーに乗って世界各地を飛び回る体験ができるアトラクションです。リアルな飛行感覚を味わえるよう、映像や音、風の演出が施されています。 - ヴェネツィアン・ゴンドラ
イタリアのヴェネツィアを模した運河で、ゴンドリエが漕ぐゴンドラに乗り、音楽や語りを楽しみながら周遊するアトラクションです。 - フォートレス・エクスプロレーション
ルネサンス時代の要塞を探検するアトラクションで、天文台や錬金術室、航海室などさまざまな展示や仕掛けが用意されています。
アメリカンウォーターフロント
- タワー・オブ・テラー
ニューヨークの豪華ホテルが舞台のアトラクションです。隠された秘密を解き明かす冒険の中で、エレベーターが突然落下するスリル満点の体験ができます。 - トイ・ストーリー・マニア!
おもちゃがテーマのこのアトラクションでは、3Dメガネを通してさまざまなゲームに挑戦し、得点に応じて順位が決まります。 - ビッグシティ・ヴィークル
古き良きニューヨークの街並みを模した車で、ガイド付きの散策を楽しめます。乗る車や通るルートは毎回異なります。
ポートディスカバリー
- アクアトピア
未来的な海洋研究所を探検する、自由に動き回る水上乗り物に乗るアトラクションです。コースは毎回変わり、時には水しぶきを浴びることもあります。 - ニモ&フレンズ・シーライダー
映画『ファインディング・ニモ』と『ファインディング・ドリー』の世界に入り込めるアトラクションです。潜水艇に乗り、ニモやドリーと一緒に海の冒険を楽しめます。
ロストリバーデルタ
- インディ・ジョーンズ・アドベンチャー
『インディ・ジョーンズ』映画の世界を再現した、南米の古代遺跡を探検するアトラクションです。トロッコに乗って、数々の危険や罠が待ち受けるスリル満点の旅を体験できます。 - レイジングスピリッツ
中南米のジャングルの奥深くにある古代遺跡を舞台にしたトロッコ型アトラクションで、360度ループや急カーブなどのスリリングな体験ができます。
アラビアンコースト
- ジャスミンのフライングカーペット
映画『アラジン』に登場する魔法の絨毯をモチーフにしたアトラクションで、空中を自由に飛び回ることができます。レバーで高さや角度を自分で調整できます。 - シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ
船乗りシンドバッドの冒険を描いたアトラクションで、船に乗って物語を追体験します。ディズニー映画の音楽で有名なアラン・メンケンが特別に作曲した曲が流れます。 - マジックランプシアター
映画『アラジン』のキャラクター、ジーニーが主役のショー型アトラクションです。3D映像と実際のパフォーマンスが組み合わさり、ジーニーのユニークな演技を楽しむことができます。
マーメイドラグーン
- アンダー・ザ・シー
映画『リトル・マーメイド』の海の王国を体験できるアトラクションです。アリエルや彼女の友達たちの歌とダンスを楽しみながら、海底を旅します。 - フランダーのフライングフィッシュコースター
映画『リトル・マーメイド』に登場するアリエルの友達フランダーをモチーフにしたジェットコースターです。海底の入り江を飛び魚のように駆け抜けます。 - マーメイドラグーンシアター
『リトル・マーメイド』のアリエルが主役の水中劇場でのショーを楽しむアトラクションです。まるで水中にいるような感覚を味わえます。
ミステリアスアイランド
- センター・オブ・ジ・アース
ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』をモチーフにしたアトラクションで、地底世界を探検します。美しい洞窟や珍しい生き物を見ながらの旅は、最後に火山の噴火という劇的な展開を迎えます。 - 20,000リーグス・アンダー・ザ・シー
ジュール・ヴェルヌの『海底二万里』を基にしたアトラクションで、潜水艦に乗って海底探検を楽しめます。海底都市や海底火山、巨大なクラーケンなどを見ることができます。
これらのアトラクションは東京ディズニーシーならではの特徴を表しており、パーク内にはこの他にもさまざまなショーやレストラン、ショップがあります。
まとめ
東京ディズニーシーが日本だけに存在する理由について説明しました。
この記事が東京ディズニーシーについての理解を深める助けになれば幸いです。