私たちの周りには、自分の思い込みだけで物事を判断してしまう人がいますよね。
例えば、こんな場面を経験したことはありませんか？
- 職場で上司が部下の意見を聞かずに勝手に決めてしまう
- 親が子どもの話を最後まで聞かずに怒り出す
このような人との関わりに疲れを感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「思い込みの強い人」への効果的な対応策と、その行動の背景について探っていきましょう。
人の話を聞かないで決めつける人への効果的な対処法
思い込みの強い人、特に人の話を聞かない人への対応方法として、以下の3つがあります。
- 感情的にならずに最後まで伝える
- 重要な点を先に述べる
- その人の癖を指摘する
では、それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
最後まで伝える
まず試すべきは、自分の意見をしっかりと最後まで伝えることです。
相手が無意識に話を聞いていない場合や、あなたのことを思って早合点している場合は、この方法が効果的です。
ただし、実際にはうまくいかないこともあります。
そんな時は次の方法を試してみましょう。
重要なポイントから伝える
話を途中で遮られやすい相手には、結論や誤解されやすい点を最初に伝えるのがおすすめです。
細かい説明や前置きから始めると、相手の早とちりを招きやすいからです。
重要な点を明確にし、誤解されやすい部分を先に説明することが大切です。
例えば、親子の会話でこんな場面を想像してみてください。
仕事に影響する重要な日程について、親に話を聞いてもらえない場合
NG例：「仕事が早く終われば参加できるけど、遅れたら難しいかも。でもその日じゃないと、同僚に迷惑かけちゃうし…」
こう言うと、親は「結局、参加できるの？できないの？」と途中で遮ってしまうかもしれません。
そこで、「その日は参加できません、他の人に迷惑をかけてしまうからです。」と簡潔に伝えるのが効果的です。
特に高齢の親の場合、理解力が低下していることもあります。
ですので、あいまいな言い方や回りくどい表現は避けた方が良いでしょう。
決めつけの癖を指摘する
最後の方法は、相手の「話を聞かない」や「決めつける」癖を直接指摘することです。
具体的には、「今、話を聞かない癖が出ているよ」「決めつけちゃってる癖が出てるよ」と伝えるのです。
ただし、この方法は相手に自分を変える意志がある場合にのみ効果があります。
特に恋人や友人に対して使うと良いでしょう。
もし相手がその癖を無意識でやっているなら、この方法を試してみる価値はあります。
人の話を聞かないで決めつける人の心理的背景
周りには自分の思い込みで行動する人がいますよね。
そんな人たちの心の中を理解すると、なぜそういう行動をとるのか見えてきます。
主な理由は3つあります。
- 他人への配慮が足りない
- 相手の言葉に興味がない
- 自分の意見を優先したい
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
他人への配慮の足りなさ
一番よくある理由は、他人を思いやる気持ちや尊重する姿勢が足りないことです。
特に年上の人に多く見られ、職場で若い人に威圧的な態度をとることがあります。
自分が同じように扱われたら怒るのに、自分の行動は変えられないんですね。
相手の言葉に興味がない
次に、単純に相手の話に関心がないという理由があります。
興味がないと、人は話を聞くのを避け、自分の解釈で話を終わらせようとします。
例えば、あまり興味のないテレビ番組や話を最後まで真剣に聞くでしょうか？多くの場合、途中で自分の思い込みで結論を出してしまいます。
特にゴシップ話などでよく見られる行動です。
自分の意見を優先したい
最後は、自分の考えを先に伝えたいという欲求です。
あなたも自分の意見を相手に聞いてほしいと思うでしょう？相手も同じ気持ちなんです。
そのため、相手の話を遮って自分の意見を言いがちで、結果として思い込みや決めつけが起こります。
この場合、「あなたの話を聞いたので、今度は私の話を最後まで聞いてください」と伝えると効果的かもしれません。
人の話を聞かないで決めつける人との付き合い方
相手の話を先に聞く
先ほど説明したように、相手も自分の話を聞いてほしいと思っています。
だから、相手の話を先に真剣に聞いてあげると上手くいくこともあります。
それでもダメな場合は、話を遮られても自分の話を続けるのがいいでしょう。
距離を取るか諦める
どの方法も効果がない場合は、相手との距離を置くか、関係を諦めて無関心になるのが最善です。
無駄にエネルギーを使わず、自分の時間と心を大切にするためにも、適度な距離を保つことが大切です。